初めて受診される方へ

神経内科とは

神経内科とは、脳・脊髄・末梢神経・筋肉などに原因がある病気を専門とする診療科です。
うつ病、不安神経症などの精神症状を主症状とする病気は専門ではありません。
しかしながら、症状が多種多様で診断が難しい病気が多いので、
思い当たる方はお気軽にご相談ください。

お問い合わせ・ご相談

札幌パーキンソンMS神経内科クリニック
地域医療連携室

TEL.011-700-5859(直通) 受付時間:月~金曜 9:00~17:00
(祝日・年末年始を除く)

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主な症状

  • 頭が痛い
  • ぼーっとする
  • めまいがする
  • 感覚が鈍い
    しびれる
  • 全身または手などが
    けいれんする
    しびれる ふるえる
  • 動作が鈍い
  • 歩くとふらつく
    転びやすい
  • 話しにくい
    ろれつが回らない
  • まぶたが下がる
    ものが二重に見える

主な疾患

  • パーキンソン病および関連疾患(進行性核上性麻痺、皮質基底核変性症、多系統萎縮症など)
  • 脱髄疾患(多発性硬化症【MS】、視神経脊髄炎など)
  • 脊髄小脳変性症
  • 運動ニューロン疾患(筋萎縮性側索硬化症、脊髄性筋萎縮症、球脊髄性筋萎縮症など)
  • 重症筋無力症
  • ハンチントン病
  • 神経ベーチェット病
  • 筋疾患(多発性筋炎、封入体筋炎、筋ジストロフィー、遠位型ミオパチーなど)
  • 末梢神経疾患(慢性炎症性脱髄性多発神経炎、シャルコー・マリー・トゥース病など)

初めて受診される方へ

初めて受診される方へ

当クリニックは北祐会神経内科病院のサテライトクリニックとして、パーキンソン病、多発性硬化症、脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症などのいわゆる「神経難病」を診療の中心に据えて活動を行って参ります。
このような病気の治療は、この数十年で劇的な進歩を遂げていますが、いまだに原因や治療が未解決な部分も多く、患者さんは苦闘の日々を送っておられます。当クリニックはこうした方々に希望の灯を掲げ、また社会でその人らしくご活躍していただくことを使命としております。
外来診療が混雑しご迷惑をおかけするところ心苦しいのですが、時間を要する神経難病の診療を確保するために、以下の様な病気および状態は基本的に診察の対象としていないことをご理解いただきたくお願い申し上げます。

基本的に診察の対象としていない病気
および状態をお知らせいたします

  • 外傷(けがの後遺症)
  • 交通事故及びその他の事故
  • 注射や献血後の神経の損傷(注射の後に痛みが残る、しびれる、麻痺が起きた)
  • 訴訟に関すること
  • うつやパニック障害、心身症など

どのような病気も悩まれる方の苦しさに差はありませんが、当クリニックの理念にご理解を頂き
ご協力をお願い申し上げます。ただし神経内科の病気は判断が難しいため、
該当するのではとお考えの時は、電話でご相談ください。

お問い合わせ・ご相談

札幌パーキンソンMS神経内科クリニック
地域医療連携室

受付時間:月~金曜 9:00~17:00
(祝日・年末年始を除く)

診療の流れ

初めてこられる患者さんの診察

クリニック イメージ

現在は検査機器が素晴らしい発展を遂げておりますが、いわゆる神経難病も含まれる神経疾患においては、患者さんから症状を聞き出す(問診)、また目で確かめる(視診)、脳神経系,運動系など専門的な神経系の診察(神経学的診察)を総合して正しい診断をつけることが最も大切です。神経内科は、神経の病気により引き起こされる様々な訴えや症状を読み取り、正しく解釈・診断をつけ、疾患と向き合うと共に患者さんを支える科であると私たちは考えております。

クリニック イメージ

01問診

ご記入いただいた問診票を参考に、診察室(個室)で症状を詳しく伺います。これまで他医療機関で治療を受けた経験のある患者さんには、治療内容も確認させていただきます。神経内科の病気はこれまで罹ったことのある病気、現在罹っておられる病気、内服しているお薬や、生活習慣などとも関連していることがありますので、これらについても詳しく伺います。病気によってはご家族に同じような症状の方がおられないか、さらには出身地を伺うこともあります。

問診

02診察

視診

患者さんが診察室に入られた時点から、例えば歩き方、顔の表情、ふるえを目で確かめる診察(視診)を行っています。とくにパーキンソン病のふるえや歩行のしにくさは無意識のときに起きやすいため、患者さんがリラックスしているときの様子を目で確かめることが大切になります。

内科的診察

血圧・脈拍・呼吸などバイタルサインの診察、肺・心臓・腹部などの聴診、手足・甲状腺など触診、眼球や口腔内から手足先にいたる皮膚の視診などを行います。

神経学的診察

大まかに以下の順番で
ひとつずつ丁寧に診察を行います。

  • 01.全体の診察

    意識やもの覚えの状態、計算や話し方、呂律の状態を診察します。

  • 02.脳神経系の診察

    目、顔面、のどなどの動きや感覚をつかさどる神経(脳神経)の診察をします。

  • 03.運動系の診察

    身体に麻痺や筋力低下がないか、また筋肉の緊張度やふるえなどの無意識に生じる運動(不随意運動)も診察します。神経経路のはたらきをみる反射を評価し、脳、脊髄、末梢神経、筋などのどこの調子が悪いのかを調べます。

  • 04.感覚系の診察

    感覚は温度や痛みをつかさどる感覚(表在感覚)、振動やバランスをつかさどる感覚(深部感覚)などからなり、実際に軽い痛み刺激を加えたり、音叉をつかうことでこれらの感覚の状態を調べます。

  • 05.協調運動の診察

    手足や躯幹(体幹)のバランス、細かな同調性などを診察します。

  • 06.姿勢・歩行の診察

    姿勢のバランス、歩幅の大きさ、膝の上がり方、方向転換のスムーズさ、左右の腕の振り方などを診察します。

  • 07.自律神経の診察

    発汗の状態や、姿勢による血圧の変動(起立性低血圧)などを診察します。

03検査・治療方針のご相談

このような問診と診察をおこなうことで、身体にある神経のうち、どこがどのように
調子が悪くなっているのかを大きく把握できるようになります。

  • 検査の
    ご相談

    必要に応じて、画像検査(CTやMRI検査、核医学検査など)、電気生理学的検査(末梢神経伝導速度検査、脳波検査、誘発電位検査など)、血液検査、脳脊髄液検査などを追加することで、患者さんの困っておられる症状をより詳しく・適切に把握し、理解することができると自負しています。検査内容の詳細については、都度その目的をご説明し、患者さんにご理解いただいたうえで検査予定を組んでいきます。
    なお、当クリニックでは電気生理検査を行っておりませんので、電気生理検査を行うことが望ましい患者さんは本院(北海道脳神経内科病院)で検査を受けていただく場合があります。

  • 治療の
    ご相談

    治療が必要な患者さんには、その治療の目的、期待される効果、副作用、かかる費用などをご説明し、十分にご納得いただいたうえで、治療を開始します。とくに神経難病の治療に関しては、日本神経学会・日本神経治療学会などの提唱する標準的治療(ガイドライン)に沿った治療を行いますが、患者さんの状態やご希望によっては、保険診療の範囲内で、症状や苦痛を和らげることを重視した治療も行います。当クリニックでは神経難病の患者さんへの外来リハビリテーション(理学療法・作業療法・言語療法)を積極的に行っておりますので、一人ひとりの患者さんにあったリハビリテーションの目標設定・メニューを組んで行きます。また、対象となる患者さんには指定難病制度や各種の社会福祉制度(身体障がい申請、介護保険申請、障害年金申請など)のお手伝いも行います。

  • 入院の
    ご相談

    入院での検査・治療が望ましいと思われる場合には、その目的・必要性をご説明し、十分にご納得いただいたうえで、本院(北海道脳神経内科病院)への入院手続きを行います。当クリニックは本院(北海道脳神経内科病院)と同じ電子カルテシステムを使用しており、診療情報を本院(北海道脳神経内科病院)とリアルタイムで共有することが可能ですので、本院(北海道脳神経内科病院)を退院した後には、安心して当クリニックで通院治療していただけます。