神経内科2018.11.26
なかなか来なかった初雪が一気に訪れ、すっかり冬の気分になりました。
毎朝の散歩も身体に冷える時期となりましたが、久しぶりの雪に愛犬もピョンピョン跳ねて今は嬉しそうにしています。
本日は例年担当している、北大の医学生を対象に多発性硬化症(MS)の講義をして参りました。最近の医学教育は、医療現場での実習を増やして実践力を深めようという方針もあり、臨床の講義を受ける時期は3年生とだいぶ前倒しになっています。
学生と話をしていると、「神経内科はむずかしい」という意見をおおく聞きます。かく言う私も学生時代にはじめて神経内科の講義を聞いたときには、むずかしくてさっぱり理解できませんでした。ところが、臨床実習でパーキンソン病やMSの患者さんにはじめて接したとき、神経の症状としてふるえや動作緩慢に困っておられる姿や、実際に内服や注射の治療を受けておられる姿をみて、神経内科の臨床でやっていくことに憧れたことを、今でも覚えています。
若くて、色んな可能性を秘めた学生を目にして、今日は随分とエネルギーをもらったような気がします。私も人生の先輩からみたら、まだ40そこそこの若輩。これからも神経内科の臨床でまだまだやりたいこと・やるべきことが沢山あります。語弊を恐れずに言うと、神経内科の臨床に一発逆転はなく、だからこそ大切なことは普段の積み重ね・継続ではないかと感じています。
初雪を迎え、イチョウ並木はすでに終わっていましたが、学生に触れたことに加え、久々の快晴も手伝い、ちょっと高揚した気分で北大を後にしています。
廣谷 真Makoto Hirotani
札幌パーキンソンMS
神経内科クリニック 院長
【専門分野】神経内科全般とくに多発性硬化症などの免疫性神経疾患、末梢神経疾患
眼瞼けいれん・顔面けいれん・四肢の痙縮に対するボトックス注射も行います。
【趣味・特技】オーケストラ演奏、ジョギング、スポーツ観戦、犬の散歩
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