クリニック2025.03.30
4月を迎えようとしている週末、札幌ではしっかり雪が降っています。
はたして今年の冬は暖かかったのでしょうか?寒かったのでしょうか?…たしか最初の頃は暖かかったはずですが、冬シーズンを過ごしていくうちに、暖かい・寒いの記憶があいまいになっていきます。例年そんな感じの繰り返しで、振り返ってみると、いつも北海道らしい寒さだった気がしています。
今年度を終えて、クリニックではソーシャルワーカーが卒業することになりました。クリニックが開院した2016年、患者さんや家族の相談・支援をするソーシャルワーカーを取り入れている診療所は少なく、国の制度上の仕組みもあって、9年経った現在でも診療所のソーシャルワーカーは増えていないようです。
クリニックに通院される患者さん、とくにパーキンソン病をはじめとする神経難病患者さんは、初めて受診されるときから、すでに様々な困りごとを抱えておられます。日常生活での不便さに加え、家庭や職場で以前のようなパフォーマンスを発揮できず精神的にプレッシャーを感じている方や、経済的に困ってしまう方も多く拝見します。また、病初期にあまり不自由を感じていなかった患者さんでも、時間が経つにつれて、ご自身の体調が変化したり、支える家族の様子が変化していくことがあります。
クリニックの診察室とリハビリテーションでは、身体状況へのアプローチに加え、患者さんの困りごとをキャッチするように全スタッフで関わっています。それでも、クリニックで患者さんと関わることができる時間は、365日生活している患者さんのごく一部でしかありません。そして、患者さんや家族から相談いただくことのほとんどは、クリニックに来ているときのことではなく、日常生活や社会生活のことがほとんどです。
患者さんや家族と丁寧に関係性をつくりながら、困りごとをより具体的に、細かく把握していくために、クリニックではソーシャルワーカーが中心となって関わっています。ソーシャルワーカーは他スタッフがキャッチした情報も共有し、必要に応じてケアマネジャーや地域・行政スタッフとの調整も行っていきます。まさに、クリニックの核ともいえる役割です。
今回卒業する彼女が、クリニックのソーシャルワークを立ち上げ、「神経難病にかかわる診療所のソーシャルワーク」という、全国的にとても貴重なモデルを作り上げてくれました。新しい環境でも、持ち前の笑顔・ハートの強さ・プロフェッショナルさを如何なく発揮して、引き続き社会に貢献していってくれることを期待しています。
~札幌中島公園の桜
廣谷 真Makoto Hirotani
札幌パーキンソンMS
神経内科クリニック 院長
【専門分野】神経内科全般とくに多発性硬化症などの免疫性神経疾患、末梢神経疾患
眼瞼けいれん・顔面けいれん・四肢の痙縮に対するボトックス注射も行います。
【趣味・特技】オーケストラ演奏、ジョギング、スポーツ観戦、犬の散歩
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