Dr Makoto’s BLOG

頼りにしています

神経内科2019.09.03

ポカポカの陽気からはじまった9月。
空がずいぶんと高くなったような気がして、すっかり秋の気配を感じます。
毎月診療を担当している北見へ行ってきました。
 
ミオパチーという神経難病を抱えながら、数十年にわたり自宅で生活をされている患者さん。
いつも穏やかな表情、綺麗な身なりで電動車椅子を操作して診察室へみえます。
 
ここ数年は姿勢を保ったり、食事をしたり、話をするのが少しずつ大変になってきたなか、訪問看護師やケアマネジャー、訪問介護士、リハビリスタッフと、工夫に工夫を重ねながらながく自宅で生活されてきました。
一方で、今年に入った頃から、自宅にひとりで生活していくことへの不安、これからの生活への不安がだんだん強くなってきているのが伝わってきます。
 
今後の生活、療養を考えていくにあたって、
どうやって生活していきたいか?
どこで生活していきたいか?
特にながく神経難病を患ってきた患者さんだからこそ、その選択肢はひとつでも多いに越したことはありません。
以前のブログでも紹介した北海道難病医療ネットワークのスタッフにも入っていただき、これからの生活、療養の選択肢を考えていくことで、患者さんの表情に少し安堵がみえるような気がしました。
 
飛行機の写真ははじめてですが…
これからの季節も頼りにしています。

廣谷 真

廣谷 真Makoto Hirotani

札幌パーキンソンMS
神経内科クリニック 院長

【専門分野】神経内科全般とくに多発性硬化症などの免疫性神経疾患、末梢神経疾患
眼瞼けいれん・顔面けいれん・四肢の痙縮に対するボトックス注射も行います。

【趣味・特技】オーケストラ演奏、ジョギング、スポーツ観戦、犬の散歩