クリニック2024.11.02
みなさまのおかげをもちまして、札幌パーキンソンMS神経内科クリニックは開院8周年を迎えることができました。昨日の診察室でのこと、開院当初から通院されている患者さんとは、「お互いに8歳年齢が増えましたねぇ」と、苦笑いしながら、体力や気力はじめ色んな変化を噛みしめていたところです。
この週末、北海道リハビリテーション専門職協会が主催する、令和6年度訪問リハビリテーション実務者研修会が開催されました。今回は神経難病がひとつのテーマになり、縁があって当院の作業療法士とともに講演をさせていただきました。
この研修会は理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が中心となって熱心に活動している会で、道内の遠方(遠くは斜里町)から参加している方もおられました。みなさん訪問リハビリに並々ならぬ熱意をもって活動していて、その熱意に吸い込まれそうなほどでした。
とくに感じたことは、「みんな人が好きなんだな」ということ。患者・利用者さんを好きなことはもちろん、志を共にする同士も好き、好きな人に囲まれて共感しながらリハビリテーションを提供できる喜びが伝わってきます。事業所内での色んな事情も伺い、苦労している点も抱えておられるようですが、「患者・利用者さんをハッピーにしたい」というモチベーションをたよりに、日頃から熱い活動をしておられます。懇親会ではお酒もすすみ、とても和やかな雰囲気で、普段聞けないような貴重な話も聞くことが出来ました。
患者・利用者さんと医療従事者は、診療やケアを通じて同士の関係に近いと感じています。身体や認知状況に応じてリハビリテーションやケアをどうすすめていくか、これが基本ではありますが、行きつくところは日頃からの人と人の人間関係・コミュニケーションの積み重ねがあってこそ。時にはぶつかったり、笑いあったり、涙したり…色んな経験を経て、患者さん・利用者さんから「あのセラピストさんが言うなら納得できる」という関係をつくることができたら、この上ない喜びを感じることでしょう。普段は別々の事業所で活動しているセラピストが一同に集まって意見交換をする、そして明日からそれぞれの事業所に戻ったときに、モチベーションを上げるのには十分過ぎる会でした。
私も、週明けの診療から、はやく患者さんの顔をみたくなってきました。
貴重な機会をいただきまして、この場を借りて御礼申し上げます。北海道リハビリテーション専門職協会のますますの発展をお祈りしています。
~北アルプス 三俣山荘と鷲羽岳・水晶岳
廣谷 真Makoto Hirotani
札幌パーキンソンMS
神経内科クリニック 院長
【専門分野】神経内科全般とくに多発性硬化症などの免疫性神経疾患、末梢神経疾患
眼瞼けいれん・顔面けいれん・四肢の痙縮に対するボトックス注射も行います。
【趣味・特技】オーケストラ演奏、ジョギング、スポーツ観戦、犬の散歩
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