Dr Makoto’s BLOG

音楽とCDの断捨離?

音楽2025.04.14

今の時代は、なんでもスマホで事が足りるようになりました。聴きたい音楽をスマホでダウンロードしたり、定額料金を支払えば好きなだけ音楽を聴くことができます。YouTubeでは、お金もかからずに映像付きの音楽を楽しむことができてしまいます。音楽の聴き方がどんどん変わってきています。
 
私が小学生のときは、カセットテープの全盛時代でした。カセットテープで音楽を何度も聴いていくと、テープがヨレヨレになっていき、終いには音が歪んでしまうこともしょっちゅうでした。便利なことに、カセットテープは上書きが録音できるのですが、大切なカセットテープに誤って上書き録音してしまったときの、アノ絶望感は今でも覚えています。上書き録音できないように、カセットテープの爪を折る、なんてことも懐かしい思い出です。
 
中学生になると、CDがだいぶ普及するようになりました。昔はシングルCDという8㎝の小さなCDがあり、定番のフルサイズCDよりもお手頃の価格で買うことができました。テレビで流行したヒットソングのCDが欲しいときは、お小遣いを貯めて、このシングルCDを買いにいったものです。
 
大学生になると、CDのミリオンセールが当たりまえの時代でした。大学の帰り道にタワーレコードに寄っては、CDの視聴コーナーで色んな音楽をタダで聴くのが息抜きになっていました。「NO MUSIC, NO LIFE(音楽なしでは生きられない)」というロゴのはいった、有名なタワーレコードの黄色い袋は、ちょうど私の20代と重なっています。
 
そして、社会人になってからは、仕事やプライベートで東京に行く機会があると、中古CDショップに立ち寄るようになりました。ありえないくらい膨大な数のCDが陳列された中古CDショップには、宝物を探しにいくようなワクワク感があり、気付けば数時間経っていたものです。中古CDは定価よりも安い価格で買えるため、CDの数がどんどん増えていった時期です。
 
ここ10年ほどは、CDの音楽をスマホに入れるようになり、CDをプレイヤーで流すことがめっきり減ってしまいました。スマホのYouTube映像をWiFi経由でテレビを通じて観ることもできてしまいます。テレビ下のCDラックを開ける機会が減り、そこには数多くのCDたちが眠っています。
 
ものを増やさないための「1年ルール」。1年着なかった洋服は処分するという「1年ルール」で、ものは確実に減っています。それでも、私のなかで、CDと本は特別に「1年ルール」の対象外になっているようです。
 

~東大雪 ウペペサンケ山の稜線と然別湖

廣谷 真

廣谷 真Makoto Hirotani

札幌パーキンソンMS
神経内科クリニック 院長

【専門分野】神経内科全般とくに多発性硬化症などの免疫性神経疾患、末梢神経疾患
眼瞼けいれん・顔面けいれん・四肢の痙縮に対するボトックス注射も行います。

【趣味・特技】オーケストラ演奏、ジョギング、スポーツ観戦、犬の散歩