クリニック2020.03.01
みなさんは体重をどれくらい測っていますか?
私はこれまであまり体重計に乗っていませんでしたが、最近は毎日のように乗っています。単なる体重計かと思っていたものが、「体年齢」も表示されることに気付いたためで、数値を見ては一喜一憂することもある毎日です。
「体年齢」は基礎代謝量から算出され、体重や体脂肪率、筋肉量などの値が参考になっているそうです。体重が同じ60㎏の方でも、筋肉量が多い・体脂肪が低い方ほど基礎代謝量が増えるので、体年齢は若くなるということです。実際に測ってみると、お腹いっぱい食べた夜は当然のことながら体重は増えてしまいますが、よくよくみると体年齢はほとんど変わりないのです。体組成計とも言うようですが、最近の体重計はすごいですね。
クリニックの診察室では患者さんの体重をよく測らせていただいています。パーキンソン病の患者さんは体重が減りやすい方が多く、体重が減ると筋肉の硬さも目立つようになってしまうためです。霜降りのお肉と一緒で、多少体重や脂肪があるほうが、筋肉が柔らかくなるように感じています。また、パーキンソン病の患者さんに限らず、体重が減るとふらつきや筋力が落ちたと話される患者さんが多いようにも感じています。もちろん服を着て、靴を履いたままで体重計に乗っていただきますので参考値ではありますが、体重は大切なパラメーターのひとつで、1年、2年…と残していく記録は貴重なものになります。
もちろん、体重をみて苦笑いする患者さんには、「服と靴の重さで10㎏ぶんありますね」と付け加えていますので、どうぞご安心ください(笑)。
廣谷 真Makoto Hirotani
札幌パーキンソンMS
神経内科クリニック 院長
【専門分野】神経内科全般とくに多発性硬化症などの免疫性神経疾患、末梢神経疾患
眼瞼けいれん・顔面けいれん・四肢の痙縮に対するボトックス注射も行います。
【趣味・特技】オーケストラ演奏、ジョギング、スポーツ観戦、犬の散歩
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