Dr Makoto’s BLOG

だんだん積み重なっていく ~カノンとフーガ

音楽2020.07.20

朝夕は半袖でも過ごしやすい日が続いています。
日中は陽射しがだいぶつよいのですが、北大構内の緑はしばし暑さを忘れさせてくれます。
 
子供の頃にみなさん歌ったことがあると思います、かえるのうた。
「かえるのうたが、きこえてくるよ・・・」と、ひとりずつ順番に加わっていく輪唱。
自分が歌に加わる瞬間は、今思い出してもワクワクしてきます。
 
輪唱の面白いところは、メロディーが順番に重なってちょっとずつ複雑になっていくところ、4人揃うとまったく別の曲のように聞こえるような仕掛けではないでしょうか。
 
このメロディーを積み重ねていく方法は、対位法と呼ばれます。カノンやフーガというのは耳にしたことがあるのではないでしょうか?バッハの曲でよくつかわれている手法です。
 
朝起きてちょっとずつ活動を始めるときに、最近はバッハの平均律クラヴィーア曲集をよくかけています。最初はシンプルなメロディーからはじまり、だんだん積み重なっていく流れが、身体が起きていくのを後押してくれるようです。
バッハの後に活躍したベートーヴェンですが、晩年にはフーガを用いるようになっていて、ピアノソナタ第31番の終楽章はバッハとはまた違った神々しさがあります。

 

廣谷 真

廣谷 真Makoto Hirotani

札幌パーキンソンMS
神経内科クリニック 院長

【専門分野】神経内科全般とくに多発性硬化症などの免疫性神経疾患、末梢神経疾患
眼瞼けいれん・顔面けいれん・四肢の痙縮に対するボトックス注射も行います。

【趣味・特技】オーケストラ演奏、ジョギング、スポーツ観戦、犬の散歩