クリニック2020.11.29
はやいものでもう12月、診察室では患者さんから1年を振り返るお話をよく聞くようになりました。
「今までにない1年」と話される方が多く、例年にも増して気持ちがこもっているような気がします。
小さいとき、ラジオはもっぱら親の運転する車で聴くものというイメージでした。大人になってからも、ラジオはもっぱら運転するときに聴くことが多く、面白い話だなぁと思いながら聴いていても、目的地につくと途中で切ってしまうようなメディアでした。
ところが、東日本大震災などでラジオの有り難味が注目され、さらにはスマートフォンでもラジオを聴けるようになったことで、ラジオを聴く方が増えているようです。最近のコロナ禍、巣ごもりというキーワードも、ラジオと相性が良いようです。
最近では死語になりつつある「ながら族」。ラジオや音楽を聴きながらの勉強、歩きながらのスマホ、食べながらのテレビ…「ながら族」はどちらかというと良い意味では使われないことが多いかもしれません。「マルチタスク」言い換えれば、ちょっとは聞こえも良いのでしょうか。
私の場合、テレビをみながらはなかなか器用にできませんが、ラジオを聴きながらだと、新聞を読んだり家事をすることもできるような気がします。目からの入力が入ってしまうテレビだと、なかなか頭の処理が追いつかないためでしょうか、ラジオで耳からの入力だけにすると、目は新聞や家事に届き、なんとも心地よい気すらします。
日曜午後2時からのNHK-FM、この時間帯は「おしゃべりクラシック」「きらクラ!」「かけるクラシック」といった緩いトークの音楽番組が、長年続いています。日曜午後にラジオを聴きながらというのが、ちょっとした贅沢で、何を隠そうこの文章もラジオを聴きながら書いています。ながら族、もしかしたらどちらも中途半端になっているかもしれませんが、「マルチタスク」と免じておくことにしたいと思います(笑)。
廣谷 真Makoto Hirotani
札幌パーキンソンMS
神経内科クリニック 院長
【専門分野】神経内科全般とくに多発性硬化症などの免疫性神経疾患、末梢神経疾患
眼瞼けいれん・顔面けいれん・四肢の痙縮に対するボトックス注射も行います。
【趣味・特技】オーケストラ演奏、ジョギング、スポーツ観戦、犬の散歩
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