クリニック2021.04.05
新年度を迎え、本院で活躍してきた理学療法士が新たにクリニックに加わりました。
若さとエネルギーに溢れた、とても真摯な人柄の女性です。彼女のこれからの活躍に期待しながら、スタッフ一同で応援していきたいと思います。
2017年4月にクリニックの訪問リハビリテーションが開始して、はや4年が経ちます。
最初は外来リハビリテーションを担当していた作業療法士が中心となって訪問リハビリテーションを立ち上げ、そして新たにもう1名の作業療法士が加わりました。現在は言語療法士とあわせて合計4名で地域の神経難病患者さんのお宅へ伺っています。
患者さんの自宅生活を目のあたりにして、はじめて分かることが実にたくさんあります。そこにはケアマネジャーや訪問看護師、福祉住環境コーディネーターが関わり、患者さんの持っている能力を最大限に発揮できるような環境づくりを提案していきます。たとえば、「今は杖中心で動けるようにリハビリテーションを頑張る時期」だったり、「トイレへ移動するために歩行器や車いすを導入するタイミングを探っている時期」もあります。とにもかくにも、試行錯誤しながら患者さんへ切れ目のないサービスを提供できるように多職種で関わらせて頂いています。すごくやりがいのあることです。このように、病院内での診療とはだいぶ違った視線ですすめる訪問リハビリテーション…私も月に数回リハビリテーション診療のために訪問診療に伺っています。
患者さんのお宅を訪問してまず感じることは、患者さんの表情がとても明るいこと。クリニックでお会いするときとは別人のように晴れやかで穏やかな表情をしている方が多いです。また、クリニックでお会いするときよりも、患者さん・ご家族ともに、よくよく話をしてくれるのが印象的です。そのお陰で、生活の場で実際に困っておられることが具体的に、明確に伝わってきます。
先日の訪問診療では片道40分の南区のお宅へ訪問し、その後25分かけ中央区のお宅2件へ訪問、さらに30分かけて白石区のお宅へ訪問しました。移動時間もそれなりになるはずですが、同伴する看護師と患者さんの生活の様子だったり、ご家族との関係だったり…感じた色々なことを相談しているうちに、あっという間に次のお宅へ到着してしまいます。
訪問していて常々感じることは、みなさんこんな距離があるなかでこれまでクリニックに通院されてきたのかということです。本当に頭が下がる思いでいっぱいです。
訪問リハビリテーションへの切り替え希望の患者さんがおられましたら、お気軽にスタッフへご相談ください。
廣谷 真Makoto Hirotani
札幌パーキンソンMS
神経内科クリニック 院長
【専門分野】神経内科全般とくに多発性硬化症などの免疫性神経疾患、末梢神経疾患
眼瞼けいれん・顔面けいれん・四肢の痙縮に対するボトックス注射も行います。
【趣味・特技】オーケストラ演奏、ジョギング、スポーツ観戦、犬の散歩
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