Dr Makoto’s BLOG

若者の1年間

クリニック2021.11.29

ふらつき・歩きにくさがあってリハビリテーションを続けておられる大学生の患者さん。
彼女は高校生のときからクリニックで毎週のようにリハビリテーションを続け、気付くと5年が経とうとしています。
 
先日クリニックに来られて、希望の就職先に内定が決まったと、嬉しい報告を聞くことができました。
 
彼女が大学に進学してから、勉強とアルバイトを頑張りながら、リハビリテーションも地道に続ける。どこからそんなエネルギーが湧いてくるのだろうと、一人の大人として関心しながら接していました。この1年間は就職活動にも励んでいて、診察室で聞くお話しからは大変さも垣間見えていました。彼女の優しくて実直な人柄は、社会に出てからもきっと周りの人たちに安心を与えていくはずです。
 
彼女のような若者の1年間って、色んなことを経験しながらスポンジのように吸収していく…とっても濃密で、私たちが感じる1年間よりもだいぶ変化が大きいような気がします。一人の大人として、彼女のような若い人の成長期に関われることはとても幸せなことです。
 
クリニックにはリハビリテーションに励む20代前半の若い方も増えてきています。少しでも彼らの未来の選択肢が拡がるよう、これからも関わっていきたいと感じています。
 
 

廣谷 真

廣谷 真Makoto Hirotani

札幌パーキンソンMS
神経内科クリニック 院長

【専門分野】神経内科全般とくに多発性硬化症などの免疫性神経疾患、末梢神経疾患
眼瞼けいれん・顔面けいれん・四肢の痙縮に対するボトックス注射も行います。

【趣味・特技】オーケストラ演奏、ジョギング、スポーツ観戦、犬の散歩