Dr Makoto’s BLOG

6月のにわか雨

クリニック2024.06.10

天気予報で「大気の状態が不安定」という言葉をときどき耳にします。
「曇りで大気の状態が不安定」な予報だった今日ですが、目覚めると意外にも朝陽が眩しく、「アレっ?」と拍子抜けの朝になりました。奥の空を見ると、高いところに厚い雲がかかっていますが、日中は暖かく陽射しが強くなっていきます。陽射したっぷりの天気に公園へ散歩に行くと、公園は実にたくさんの人で賑わっています。札幌にやっと良い季節が来たものだ~、とウキウキしながら帰り道に車を走らせていましたが…。
 
久しぶりに聞く雷が3回ほど鳴ったあと、あたりが急に暗くなっていくではありませんか。そこから3分ほど経った途端、一気に大雨が降り出しました。まさに「バケツをひっくり返したような雨」で、運転していても怖さを感じるほどのにわか雨です。幸いにも、遠くの空はパッと晴れていて、10分も経たないうちに局所的な大雨はおさまりました。札幌に大雨警報も出されたようです。
 
積乱雲が発達する大雨でも、「にわか雨」や「夕立」だと優しい響きに感じます。一方で「ゲリラ豪雨」と呼ばれると、警戒しなければ、という気持ちになるのが不思議です。
 
ちなみに、大きな雨粒や勢いのある雨脚が地面をたたき、辺りを真っ白に見せるところから「白雨(はくう)」とも呼ぶようです。そして、夕立と雷が合わさると「神立(かんだち)」とも呼ぶようです。もともと神が現れて力を示すことなどを意味していた神立が、雷や雷鳴を指す言葉となり、雷を伴った夕立のことを表すようになったとか。なんとも情緒のある響きですが、実際にはハラハラするものですね…。
 
これからの時期は、北海道でもにわか雨が増えていくことでしょう。天気予報の「大気の状態が不安定」という言葉、あらためて油断せずにいたいものです。
 

~十勝幌尻岳からみる幌尻岳、戸蔦別岳、北戸蔦別岳

廣谷 真

廣谷 真Makoto Hirotani

札幌パーキンソンMS
神経内科クリニック 院長

【専門分野】神経内科全般とくに多発性硬化症などの免疫性神経疾患、末梢神経疾患
眼瞼けいれん・顔面けいれん・四肢の痙縮に対するボトックス注射も行います。

【趣味・特技】オーケストラ演奏、ジョギング、スポーツ観戦、犬の散歩