Dr Makoto’s BLOG

山菜に魅せられて?

クリニック2024.06.24

6月に入り、新たなリハビリテーションスタッフが本院(北海道脳神経内科病院)から異動となり、クリニックに加わりました。穏やかな人柄ながらエネルギッシュな一面も持ち合わせた女性です、お気軽にお声かけくださるとありがたいです。
 
クリニックに通院される患者さんは、毎週のようにリハビリテーションに通院する方から、3か月おきに受診される方、年に一度受診される方と、患者さんの病状によって様々です。診察室で毎月お会いする患者さんでも、痩せたり、ふっくらしたりと、ちょっとした変化に気付くことがありますが、3か月おきにお会いする患者さんですと、ガラっと雰囲気が変わることがあります。
 
先日3か月ぶりにお会いした女性患者さん、真っ黒に日焼けして、とっても元気な様子で診察室へ入ってこられました。実は、例年この時期になると真っ黒に日焼けして来院する彼女、山菜採りのために道内あちこちを訪ねているのです。今年の山菜シーズンは少し早かったとのこと、フキやワラビ、行者にんにくなど豊作でした、と楽しそうに話してくれました。
 
ところで、5月に山歩きをしていたときのことです。登山道で男性がしゃがみこんで、はさみを使いながら何か作業をしています。不思議に思って声をかけたところ、「あたり一面行者にんにくが生えています、こんなところ滅多にないですよ!」と嬉しそうに教えてくれました。私自身はあいにく山菜に疎く、知識もないため気付かなかったのですが、確かにそういわれると、あたり一面が業者にんにくだらけです。ひとつ知るだけで、こんなに周りの風景が違ってみえるのかと驚いたものです。
 
ちなみに、毎年5月になると、行者にんにくによく似た、有毒イヌサフラン誤食のニュースを耳にします。行者にんにくは1-2枚葉で、茎の下のところが赤くなっているのが見分け方と、男性が教えてくれました。私にはまだちょっと怖くて、今のところ山菜を眺めるだけで十分満足ですが、はたして来年はどうしていることでしょうか?山菜取りしている方は、みなさん本当に楽しそうな顔をしているものですから。
 

雲のなか一瞬顔を出した、大雪山・白雲岳からの雪渓模様

廣谷 真

廣谷 真Makoto Hirotani

札幌パーキンソンMS
神経内科クリニック 院長

【専門分野】神経内科全般とくに多発性硬化症などの免疫性神経疾患、末梢神経疾患
眼瞼けいれん・顔面けいれん・四肢の痙縮に対するボトックス注射も行います。

【趣味・特技】オーケストラ演奏、ジョギング、スポーツ観戦、犬の散歩