Dr Makoto’s BLOG

北海道の暑いところは

クリニック2024.07.22

暑い週末…身の危険を感じるような暑さとなりました。アイスクリームを買いにいこうと、ちょっとの外出でも、日なたから逃げるように、日陰を追い求めて歩いていました。札幌の最高気温は34.7度まであがったようです。
 
この日曜日、北海道でいちばんの最高気温は、鹿追町で36.1度の猛暑日を記録したようです。次いで新得、滝上、本別、足寄、上富良野と、十勝や北見・上川地方で軒並み35度以上を記録したようです。道産子ならこの地域が暑くなるのは周知のことですが、夏のハイシーズンで北海道を訪れた旅行客にとっては、きっと驚きの暑さだったことでしょう。
 
そして、札幌の34.7度は、北海道アメダス174記録地点のなかで18番目に高かったようです。これは石狩地方のなかで一番暑かったのだとか。たしかに、クリニックに通院される市外の患者さんからも、「札幌は暑い」と言われることが多いような気がします。
 
皆さんご存知の「フェーン現象」。空気が山を登って、降りる時に暖められた空気に変わる地形の効果のことです。山越えをすることによって熱せられた風ともいえます。
 
北海道でこのフェーン現象が起きやすいところは、①日高山脈の風下側の「十勝地方」、②大雪山系・北見山地・石狩山地の風下側の「オホーツク海側」、③夕張山地・天塩山地の風下側の「上川地方」です。この日曜日に猛暑となったところと見事に一致しています。
 
あまりニュースで耳にすることは少ないのですが、札幌もフェーン現象が起きやすい地域と言われています。札幌の南西地域にある手稲山(1023m)・無意根山(1464m)・余市岳(1488m)・恵庭岳(1320m)などの風下側ということもあって、熱せられた風が入りやすいようです。
 
今日は大通公園のビアガーデンも大盛況だったのではないでしょうか。あと1か月くらいはこの暑さを上手に乗り切って、夏を楽しんでいきたいものです。
 
 
~北戸蔦別岳からの日の出

 

廣谷 真

廣谷 真Makoto Hirotani

札幌パーキンソンMS
神経内科クリニック 院長

【専門分野】神経内科全般とくに多発性硬化症などの免疫性神経疾患、末梢神経疾患
眼瞼けいれん・顔面けいれん・四肢の痙縮に対するボトックス注射も行います。

【趣味・特技】オーケストラ演奏、ジョギング、スポーツ観戦、犬の散歩