旅行2024.08.04
先日、北アルプスの雲ノ平から鷲羽岳・双六岳にかけての裏銀座と呼ばれる地域を歩いてきました。雲ノ平は「日本最後の秘境」とも呼ばれたりしているようで、標高3000メートル近い北アルプスのなかで、少しくぼんだ標高2600メートルほどにある広大な大地です。予報では、雲ノ平まで向かう初日は曇りから雨、裏銀座を歩く2日目は昼まで晴れ、下山の3日目は雨です。
仕事を終えてそのまま東京へ向かい、23時発の夜行バスに乗ると、翌朝6時半に富山県・折立の薬師岳登山口に到着しました。気まぐれで晴れてくれないかなと、淡い期待も叶わず、ほとんど眺望がない道を黙々と歩いていきます。こんな天気でも途中までは薬師岳に向かう方々で混んでいますが、途中からだんだん人がまばらになっていきます。7時間歩いて雲ノ平に到着しますが、眺望がないため、本当に北アルプスにいるのか北海道にいるのかさえわからない感覚になります。少し歩いているうちに、気づくと目の前に宿泊する雲ノ平山荘が現れました。夜にかけても雨が続き、この日はまったく周囲の景色を拝めませんでした。
ところが、翌朝目覚めると雲があがっていて、雲ノ平山荘からは周囲の薬師岳や水晶岳、黒部五郎岳を、綺麗に見渡せるようになっていました。うっとりする景色が続き、水晶岳にかかる朝陽、鷲羽岳から360度見渡せる北アルプス、双六岳から真っ直ぐつながるような槍ヶ岳など、このコースのハイライトといえる区間を歩きます。じっくり歩きたい気持ちも山々、貴重な晴れ間をたよりに、少し足早にすすんでいきます。そして宿泊する鏡平山荘に着いてまもなく雨が降り始め、3日目の新穂高温泉登山口まで雨が続いていきました。
2日目の晴れがまるで幻だったかのような山行でしたが、雨もふくめて貴重な72時間の夏休みになりました。
さて、雲ノ平山荘で出会った御年70代後半の女性。ちょっと腰曲がりがありながらも、歩きは健康そのもので、とっても明るい表情と元気な声が印象的でした。
~雲ノ平山荘からの水晶岳
廣谷 真Makoto Hirotani
札幌パーキンソンMS
神経内科クリニック 院長
【専門分野】神経内科全般とくに多発性硬化症などの免疫性神経疾患、末梢神経疾患
眼瞼けいれん・顔面けいれん・四肢の痙縮に対するボトックス注射も行います。
【趣味・特技】オーケストラ演奏、ジョギング、スポーツ観戦、犬の散歩
Categoryカテゴリー
Archive月別アーカイブ