神経内科2017.06.20
札幌らしい、爽やかで気持ちの良い天気が続いています。
今は1年でいちばん陽が長い時期で、17時を過ぎても見事に明るいですね。
札幌のあちこちで毎週のようにお祭りがあり、
先日は大通公園で観光客に紛れてソフトクリームを頬張ってきました。
北海道の短い夏が到来!です
ところで、「冬季うつ」という言葉はご存知でしょうか?
医学的にどの程度正しいか分かりませんが、
一般的には「日照時間が少ないとセロトニンの分泌が減り、抑うつ傾向になる」というものです。
とくに緯度の高い地域では日照時間に季節差が大きく、陽が沈まない夏の白夜があるかと思えば、
陽が4時間という冬もあるものです。。。イメージとして確かに「冬はげんなり」してしまいそうです。
クリニックに来られているパーキンソン病の患者さんも、
今のあたたかい・日照時間の長い時期は比較的調子が良い方が多いように思います。
セロトニンとドーパミンは密接に関連していますので、なんらかの関係あるのかもしれませんね。
また、MS(多発性硬化症)は、冬に日照時間が減って紫外線からのビタミンD代謝物が減ると、
発症・再発しやすくなるとも言われています。
病気とは関係ありませんが、元気な子供が「外でよく遊びなさい」と言われるのも、
骨を強くするビタミンDは紫外線に当たることでつくられるからです。
「陽の光を浴びる」のは、私たちが思っている以上に大切なことなのかもしれませんね。
廣谷 真Makoto Hirotani
札幌パーキンソンMS
神経内科クリニック 院長
【専門分野】神経内科全般とくに多発性硬化症などの免疫性神経疾患、末梢神経疾患
眼瞼けいれん・顔面けいれん・四肢の痙縮に対するボトックス注射も行います。
【趣味・特技】オーケストラ演奏、ジョギング、スポーツ観戦、犬の散歩
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