Dr Makoto’s BLOG

ふくらはぎ・あれこれ

クリニック2025.01.20

大雪の天気予報にビクビクしながら過ごした先週、幸い心配していたほどの大雪にはならずにホッとしていました。そして、週末からは1月とは思えないほど気温が高くなっています。今シーズンはなんとも不思議な冬を迎えています。
 
先日、運動をしにいったときのことです。スポンサーのロゴが入った練習着を着た、プロスポーツ選手と思われる方がいらしていました。見るからにアスリートという体つきで、さすがプロのアスリートは凄いと感激してしまいます。とくに、ふくらはぎの筋肉が立派で、ボコッと筋肉がありながらも、一切無駄のないふくらはぎにビックリしました。
 
ところで、「サルコペニア」という言葉、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?加齢によって筋肉が極端に減ってしまった状態のことで、転倒・つまづきやすくなったり、ペットボトルのキャップが開けにくくなったり、横断歩道を青信号のうちに渡りきれなくなってしまいます。なかでも一番心配なのは、筋力が弱くなって転倒や骨折のリスクが高くなってしまうことです。
 
このサルコペニアを自分でチェックする方法が、ふくらはぎの太さです。両手の親指と人差し指で輪っかをつくり、ふくらはぎの一番太い部分を囲みます。ふくらはぎが輪っかより細いほどサルコペニアの可能性が高くなるというものです。これは、手の大きさというのは筋肉や脂肪の影響が少なく、その人が本来持つ体格を反映しているので、ふくらはぎの筋量を純粋にチェックしやすいと言われています。
 
サルコペニアを予防するために、しっかり栄養をとる、体操やウォーキング、筋トレが大切なのはご存知のことと思います。とくに足腰の筋肉は、身体を支えるのに欠かせないエンジンのようなものです。ところが、生活習慣などによって歩く・立ちあがるという活動量が減ってしまうと、上半身と比べても、足腰の筋力ははやく衰えてしまいがちです。
 
椅子から立ち上がって座る「椅子スクワット」。安全にできる足腰のトレーニングですので、気になる方は今日からちょっと意識してやってみてはいかがでしょうか?
 

~尻場山からみる海岸線

廣谷 真

廣谷 真Makoto Hirotani

札幌パーキンソンMS
神経内科クリニック 院長

【専門分野】神経内科全般とくに多発性硬化症などの免疫性神経疾患、末梢神経疾患
眼瞼けいれん・顔面けいれん・四肢の痙縮に対するボトックス注射も行います。

【趣味・特技】オーケストラ演奏、ジョギング、スポーツ観戦、犬の散歩