クリニック2017.10.04
小脳の病気からくるふらつき・手足のつかいにくさがあり、
クリニックでいつもリハビリテーションを頑張っている若い青年。
私が彼に初めて会ったとき、「なんて純粋で前向きな目だろう」と、つよく惹き込まれたのを覚えています。
それから一年半が経過しましたが、雨や雪の日もリハビリテーションに通い、仕事も一生懸命頑張っています。
そんな彼の話を聞くのが密かな楽しみになっています。
その彼が今日、急遽クリニックに来るというので、もしかして調子がよくないのかとやきもきしながら待っていました。
そうしたら、「資格試験を受けるので、診断書を書いて欲しいです」と。
また、申し訳なさそうに「明後日締め切りなので、できるだけはやく欲しいのです・・・」と。
いったい、どこからこんなエネルギーが湧いてくるのでしょう。
さっそく彼と一緒に、マークシートを塗りつぶすのにどのくらい時間がかかるか、
ストップウォッチで秒数を計測しながら、診断書を作成しました。
毎日のように様々な診断書に思いをこめて書いていますが、
今日書いた診断書はまた忘れられないものになりそうです。
廣谷 真Makoto Hirotani
札幌パーキンソンMS
神経内科クリニック 院長
【専門分野】神経内科全般とくに多発性硬化症などの免疫性神経疾患、末梢神経疾患
眼瞼けいれん・顔面けいれん・四肢の痙縮に対するボトックス注射も行います。
【趣味・特技】オーケストラ演奏、ジョギング、スポーツ観戦、犬の散歩
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